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↑ これは走る前に撮影したものです。まだまだ余裕があります。


初めてのフルマラソンが 無事終わりました。 
最初に断っておきますが 今から書く文章は 走っている最中に思いついたものではありません。
今 落ち着いた状態で その時のことを思い出しながら文章にしています。


フルマラソンは初めての出場とあって やはり緊張は隠せませんでした。 もちろんそれだけではなく ”かつ”との約束もあり
負けられない大会でもありました。  そして 運命のスタート合図が鳴り響き・・・

10kmまでは自信がありました。 それまでなら 1kmを4分 切ることはさほど難しいことではありません。

で 実際 自分の時計で 10km地点を44分で通過(146位)しました。 (順位については定かでない そう聞こえた)

また20kmもそのままペースを落とすことなく 大体90分で通過しました。

しかし・・・・ ここで アクシデント(!?)です。 左足が痙攣を起こしはじめ それをかばう右足もだんだんとおかしくなり
21kmを過ぎたところから 走れなくなりました。

その時・・・・(実話です。)

娘の顔が浮かんできました。 

『お父さん 頑張れー!』

離れて暮らす娘の声援を受けては・・・・ ”ここでくじけては俺の存在の意味がない。”
そう思うと 意地にでも走り続けました。 
しかし・・・・

25キロのところで とうとう全く走れなくなり 歩くことを余儀なくされました。
歩くと言うのも 普通ではなかったようです。 (他にも歩いている人はいるのですが・・・・)

大会関係者が近くにより 『まだ続けますか?』 と声を掛けられる。
そうとう ひどく見えたらしい・・・・

『続けます・・・・』 力のない声で答える。

それからは 1キロ走っては1キロ歩く・・・・ 『なにが何でも完走はしたい・・・・自分には負けたくない・・・』

給水所にはかなず立ち寄り 頭から水をかぶる・・・・・


ハプニングが・・・・・
30km地点で 両足が同時に引きつり 転倒。 
他のランナーに声を掛けられる。  『大丈夫ですか?』  
正直な話 大丈夫ではない。 でも 『大丈夫です。』  そう答える。

大丈夫とは言ったものの両足だから 歩くこともできない。 ひとり隅っこに座り込み 足をマッサージする。
どれくらいたったかよく分らないが なんとか痙攣がおさまり 歩くような速さで走れるようになった。

それからは 忍耐との戦いでどう走ったのかよく分らない。 残り2キロの表示が出たときには なぜだか 涙が出てきた。 


ゴール間際には 沿道にかなりの人が 応援をかけてる。
『がんばれー! もう少しだ! 最後までがんばれー!!』
最後の力を振り絞って ゴール。 


ゴールした瞬間 なぜだか あふれる涙を止めることができませんでした。 
両足の感覚はほとんどなく ゴールした喜びと達成感で歩くこともままならない・・・

有森選手の言葉を借りるわけではないが・・・・『自分で自分を誉めたい・・・』 マジにそう思いました。


最後に一言・・・ 
この大会で ボランティアによる給水所の設置や おにぎりなどの振る舞い。 またまたテーピングなど
身体における応急処置。 本当に感謝しています。 またくじけそうな時に 声を掛けてくれた沿道の方々にも本当に感謝します。
心からありがとうございました。 



本当に最後に一言・・・

もうフルマラソンには二度と出場しません!