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 埼玉県鴻巣市個人亭 枝垂モミジ、黒松診断

 埼玉県の造園屋さんの紹介で 個人宅の樹木を3本診断する事となりました。
 枝垂れモミジが1本 黒松が2本で計3本。 遠方という事もありどうしようかと思いましたが・・・
 こんな時に頼れるのは現地の仲間です。 早速埼玉の樹木医さんに連絡をとり・・・
 結局 3人の樹木医により 診断する事に致しました。 



紅シダレモミジ クロマツA
クロマツ@

 ■紅シダレモミジ

■所見:推定樹齢100年。30年程前に移植されたが現在は 樹勢もすこし衰えた感があり
      腐朽菌による 内部腐朽も相当進んでいる物と思われた。


3年程前に突然 大枝が折れたそうです。
その際の切断痕なのですが・・・
ちょっと切り方もまずい・・・・・。
 根本を堀って見て 根の状態を調べる。 予想通り 根量がすくない。 得に上層部に根がすくない。
 写真右を見ても分かるだろうが 細根が少ない。
 写真ではすでに根元部分はすっきりしているが診断直前は この樹は数年の間 ほったらかしにされ地面を他の植物
 に占領され 通気性は悪い状態であった。 土壌の状態もあまり良くなく 30年の歳月で根が張れる場所が無くなり
 根つまりを起し さらに上層部でガス交換が行われにくい状況に陥ったのだろう。
 また掘って見て分かった事だが 深植えになっていた。
 


 ■処方箋:回りの石組みは取り除き根が張れる環境を作る。土壌改良により 根の再生を図る。 
   大枝の腐朽痕は切り戻しを
   して殺菌剤を塗布。 枝の中空部位に関しては支柱の設置。 など。

 
※ 細かく書けばもっと沢山あるが HP上で紹介できる量ではないので掲載は致しません。
   希望者には まとめたファイルが ありますので配信致します。
 最後に・・・・ 今回お世話になりました 関係者の皆様には心よりお礼を申し上げます。
          樹木医として生長するにはやはり現地での経験が一番ですから。 
          このような経験の場を提供してくださった 埼玉の造園屋さんには心より感謝しています。

          また今回の診断を助けていただきました埼玉の樹木医さん ありがとうございました。
          そしてお疲れさまでした。  暑い日でしたね。(笑)

埼玉樹木医会 須永 敏明 (第116号) 大先輩です
        藤野 高史 (第1338号)



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