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 日本樹木医会総会 in 萩

 ■ 平成19年 6月1日
  6月1日(金) 山口県萩市にて
樹木医会の総会が開催されました。
私は三重から車にて移動。 片道の走行距離
約630キロメートル。 時間にして大体8時間
くらいでした。 前日の夜 出発し・・・翌朝到着
 今回 自分の車には私ともう一人 H樹木医(先輩)と二人で
 の行動となりました。 
 総会予定時間より早くついたので 萩市内を
 すこし散策する事にしました。 
 萩と言えば・・・やはり自転車ですね。 (^^)

  奥深し萩の町並み
 最近 自転車に乗ることも少なかったので
 とても気分の良い物でした。
 ゆっくりと進むように感じる時間の中の
 お散歩も いいもんですね。
 総会開催 夫婦樹木医による発表や 共生菌のお話。 
 すみません。 NO Pictureです。 
ちゃんと話を聞いてて 撮影しませんでした。

 総会終了後 懇親会が始まりました。 オープニングがすごい!
 総会が始まりました。
 山口県樹木医会の皆様はかなり力を入れてくれた
 ようです。 熱心な気持ちが伝わってきます。
 
 ただ 乾杯までにかなり待たされた感がありましたが・・・・(^^) 
 ←まだ乾杯前。 ビールを目の前に・・・
   まだまだ飲めません。(+_+)

懇親会終了後 それぞれの樹木医の同期の皆様が それぞれの場所に
2次会へと 散っていきました。 もちろん 私も15期の仲間の所へ。
しかし! 
私は レンタサイクル。 他の皆さんは タクシーです。 必死でペダルを
こいて タクシーを追いかけました。 あれ? 自転車も飲酒運転になる!?


  2日 萩の松 徹底チェック! そして 定めの松へ

 私どもはエスカーションには参加せず 自分達で観光をしました。 マイカーならではの強みですね。
翌朝 H樹木医に引っ付いて 萩の松 チェック!
と言いますのも 萩の街並みの中のあちこちにある比較的
大きな松を中心に 樹高や胸高周囲などを調べて回った。
 何故それを調べて回った? 実は・・・  
 H樹木医は 5年前にも同じ調査を行っていた。
 その時の調査より具体的に数値がどれだけ変化したのか?
 を調べて回ったのだ。 ん・・・・ H樹木医の松への
 気のあり方はちょっと違うようだ・・・・。


  なんとか言う光波を使った機材で松の樹高を測定 
 
 こんな切り株からも色々な事が読み取れる。 中央の
 茶色い円が樹幹注入の後で回りの白い色の部分が
 松脂が集積した跡。 年輪から18年程前の注入跡と分かる。




昔はこんなサイズの松がもっとあったと言う。
樹幹注入剤の薬害跡。 どうも萩の松には
こうした 薬害跡が目立ったように思った。
やはり 注入剤は 正しい知識の上に 扱われる
べきなのでしょう。 正しい知識をメーカー
側ももっと勉強会を開くなど もっとアピール
すべきではないのでしょうか?

中には 『なんでこんな所に打つの??』 と
現実を疑うような場所に 注入跡が残っていた
物まであった。
 この切り株。 樹齢どれくらいだと思いますか?
 私の身長が約170cmです。
 必死に年輪を数えて見た。

 で、、 119本までは数えた。
 間違いがあっても+α
 大きさの割に案外 年とってないですね。
イヤ〜 萩の松はとにかく大きくて 貫禄がありました。

私が指摘した一番の問題写真がこれ。
薬剤散布用の配管パイプのジョイント部分です。

何が問題か分かりますか?  よ〜く考えて見てください。
この写真では小さく見えますがそれは樹が大きすぎる為
そう見えるだけであって パイプの径は結構あり
各種 虫が入り込む可能性はかなりあります。
入り込んだ害虫をしらずにそのまま薬剤散布すると・・・・!?
当然 先端のノズルは詰まりますよね。 甲虫などはすぐに
バラバラになるから良いけど・・・
カエルが入ったら最悪です。
 
誰が30mも上にあるノズルを掃除に行くの??
骨はバラバラになりませんよ・・・。
経験者は語ります! (+_+)


そうなる前に蓋をしましょう!
 
そして次なる場所は・・・ 指月山へのハイキング!?
    えっちらおっちら登る事 約15分。 山頂へ到着。
 ← お城の跡なり。
 山頂から見下ろす萩の街並み。 結構いい。


この後 吉田松陰幽閉の旧宅。 
’松陰神社’ へ足を伸ばし 松下村塾を見てきた。

恥ずかしながら・・・吉田松陰についてあまり知識を
覚えてなかった。 三重に帰ってから 中学の教科書を
引っ張り出し 復習した。


そして 笠山 ’ヤブツバキ林’へ
 こんなにツバキだらけなら 絶対に奴!はいるだろう
 と・・ちょっと探すと・・・ やはり居た!
 でも大量発生する事は無いらしい。

                 



               奴!
               ↓↓
なんだかよくわからない物まで居た。(笑) 行儀よく頭を並べた チャドクガ
 あれ? こんな群生林の中に ’サイカチ’!?

 と 思ったら ’クスドイゲ’ (イイギリ科)
 知らない樹だったので勉強になった。

 笠山 椿群生林を後にして 海岸沿いを走ること 約2時間。 あった! ’定めの松’だ!
しかし その姿は・・・ やはり予想通りの姿だった。

 定めの松 到着。・・・しかし・・・。
↑↑
ちょっと判りにくいが左側はホトンドご臨終。
すごく開けた場所に目立つ 松の樹。 2本並んでいるだけに
余計に目立つ。 惜しいなぁ・・・。
↓ 切り落とされた枯れ枝かな?

三瓶山の麓にて撮影。 定めの松のすぐ隣なんですよ。
   ↑↑


さて・・・定めの松を後にして 今夜宿泊する場所を探さなきゃ。

ちょっと走ると ’温泉津温泉’ と言う看板が見えてきた。

では 今夜はここへ泊まりましょう!
浴衣に着替え すっかりくつろぎモード。
勉強も必要だけど こんな時間も大切ね。


まぁ 半分観光ですからね!


浴衣姿に すでにほろ酔い気分の私。 (^^)
浴衣に着替えても 熱心にクロマツを見つめる 
H樹木医。 僕とは大違い! (^^)



あら? 四季庭園 ? なにそれ?
↓↓
な〜んだ。 山の斜面にごちゃごちゃと植栽しただけじゃん。 (-_-;)
 そして最終日の朝
今日は三瓶山の埋没林を見学に行き
その後は帰路の予定。 しかし 出発前に

『絶対に地元にも何か見学するものはあるだろう!』
 って

事で旅館のおばちゃんに聞くと やっぱりあると言う。

右の写真。 この写真じゃ判らないだろうが これ

ヒマラヤスギなり。 正直な話 わからなかった。

数年前に樹勢いが衰え 土壌改良を行ったとの話を聞いた。
金剛院の ’イヌマキ’ 僕が過去に見たイヌマキの中で一番でかい。

 そして最終目的地 埋没林 
 写真では 現物のすごさは伝わりませんが 雰囲気が
 判っていただければと思います。
 
 数枚掲載しますので見てください。
 この展示物。 実は地下にあるのです。
 つまりは 展示物を見せる為に 人を地下まで誘導して 
 居るわけですね。 発見当時により近い状態で保存して
 居るわけです。 風化を防ぐため PEG
 (ポリエチレングリコール)が定期的に散布されていました。
 

 樹種は 杉、ケヤキ、トチノキ、カシ・・・・ あとなんだっけ?

 
  この写真を見て頂ければ 人が地下まで降りている事がよくわかって頂けると思います。


こうして 3日間のちょっとした樹木医の旅は終りを迎えました。
全走行距離 約1400km なり。



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