タイトルイメージ 本文へジャンプ
 お金持ちさんの’赤松’

 ■ とあるお金持ちさんが・・・・ 
ある日 知り合いの造園屋さんから連絡が入り ’赤松’を見て欲しいという。
同じ市内にあり自宅からも近い。・・・・ という事で 診断を受ける事になった。 

 ■  診断

葉は多少黄化していたが はっきり言って問題ない。
という事で そんなに大事なマツなら・・・・ 
線虫病対策を考えよう! と提案。

 ■ 予防方法は簡単に・・・。
松の予防としてまずは薬剤散布。 単純には散布するだけなのだが 一番重要なのは 散布のタイミング。
これは ’三重県マツノマダラカミキリ発生予察事業’ を十分考慮し 決定した。
概ね 6月頭が一回目 その21日後 2回目の散布を行う 計画とした。
予察事業は地域により ばらつきがあるので 私が人に説明するときには
『薬剤の散布のタイミングは アジサイの花の咲き方で判断してください。』 と言っている。
これは アジサイの開花とカミキリムシの羽化が 大体重なっている事から ひとつの目安としている。

 ■ でも薬剤散布だけでは・・・・
薬剤散布は6月に行った。 しかし 実は3月に違う事もやっている。 それは・・・・
ネマバスターと言う薬剤。
これがまた優れもの・・・・らしい。
3月13日
実行。

上記と同じ事をもう一本の赤松にも施した。


そして4月17日現在は順調に成長していた。

なんと・・・黒松(に近い) だった。 最初から ’赤松’と聞いていた事や 幹肌が赤かった事で
完全に 誤認。  ’アイノコマツ’ と断定。 しかし 世の中 黒松と赤松のアイノコは 結構
居て わかりにくいですよ・・・。 

こっちは 赤松。



樹木医日誌 // 植木相談 // 一般 // HOME