奥伊勢の国 大杉神社の大杉
 ■ 古き時代のスギ
樹齢が推測すると、天平時代(729〜748)の聖武天皇の時代に根付いたスギ。 
1200年の時を経て、今もこの地に、ご神木として、そびえ立っている。 

 ■ 蟻ですか?
 蟻がご神木に巣を作ったらしい。
 
 参拝者が発見し、心配になった
 ようで、私どもの所に診断の
 依頼が。
 
 これ、ムネアカオオアリ と言う。


通常、蟻と言うものは樹木とかかわりのあるものが多いように思う。(専門家ではないので詳しくなない。)
(あくまで、クロアリの話ね。 シロアリはダメよ。)  蟻は、蟻自信が樹木を腐らせるのではなく、何かしらの原因で
腐った樹木に営巣をするの事が普通。 今回もこのケースのようです。


おっとその前に、神主さんによるご祈祷です。 神の宿る樹木ですから。

 ■ 調査開始
まずはオーソドックスに樹高、幹回りなどの身体測定。
すべてを記録として残す。
これが、問題の穴です。 
ムネアカオオアリが発見された場所。 
しかし・・・蟻の姿は見えず。
一時のものだったのだろうか。

文献では、朽木の中で越冬する・・となってる。
つまり、6月のこの時点では、どういう行動パターンを
取っているのだろうか?

こりゃ・・・蟻の生態も知らないとダメなのか・・・
覚える範囲が広すぎる。(-_-;)

下から見上げると、コケ蒸した樹皮から伝わる迫力に圧倒された。 まだまだ、大丈夫。

 ■ 何これ?
右の写真はお分かりだろうか。
スギの切り株なのだが・・・・ 2本のうち本は生きている。
成長を続けているのだ。

よく考えてね。 樹木は葉で光合成をして、その生産したブドウ糖を
自分の活力としている。 ・・・って事は、葉も枝も何も無い
この切り株はどうやって栄養分を得ているのか?

根の癒着しかない。 他のスギと根がどこかで上手く繋がったのだろう。
しかし、それで、糖分まで頂いてしまうとは・・・・

あり得ない! ・・・・って実際そうなのだが・・・・。
 ■ こんな所にも、ナラ枯れ。
いまさら珍しくもない。
でも、この奥伊勢の山奥まで蔓延しているのか。

多分、旧太平洋型だろう。
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