霊園のソメイヨシノ
 ■ソメイヨシノの部分枯れ。
地元の造園屋さんから電話が入る。  『ソメイヨシノがおかしいので一度診て欲しい。』
はいはい。 と、ばかりに現地へ。  あー、なるほど部分的に葉枯れしている。しかも広範囲に。

この写真でお分かりだろうか?
茶色い部分は、葉枯れを起しています。
枯れている葉をよく診てみる。 これは・・・・・どうもおかしな枯れ方だ。

何かの幼虫を発見したので、一応、同定を試みる。

ヒラタハバチか??
部分的ではあるが、葉が落葉した後に、新葉が展開している。

あやしい・・・・

怪しい・・・と思って地面を少し掘ってみると・・・・直ぐに細根がでてきた。 どうも根は浅い位置にもかなり分布していそうだ。
地面の周囲を違う角度から見る。

やけに雑草もなく綺麗だなぁ・・・

多分そうだろう。

そう思ってクライアントに事実関係を確かめる。
『除草剤を使用しませんでしたか?』  ・・・ やはり使用したと言う。 しかし、通常、ラウンドアップなどの除草剤であれば、土壌吸着力が強いのでこんな事にはならない。 多分そうなのだろうが、今ひとつ決めてに掛ける。

そして診断書には次のように記載した。  『ほぼ間違いなく除草剤の影響による葉枯れです。 この場合は、枯れは葉だけでとどまり、多少の小枝の枯れは起るでしょうが、樹木全体が枯れることはありません。そのうち新芽が展開し始めるでしょう。』  と、断言的に書いた。。

 ■ちょっぴり心配。
報告書には、『枯れない!、芽が吹きます!』 って書いてしまいました。 断言口調で。
・・・やはり心配にはなりますよね。  で、8月に現場を再度訪問してみた。

よかった。 新芽が展開している。  内心、ホっとした。 \(^o^)/
また地上部では、地表を這う根から、休眠芽が多数展開していた。

多分、地上部とのホルモンバランスが崩れた結果だろうな。

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