前回のフルマラソンでは 相当コタエタ。 もう 走らない・・・ なんて思っていたはずなのに 懲りもしないで 今度は富士登山競争に参戦です。 
後ろにそびえる 日本一の山    はたして完走できるのだろうか・・・?

V S

足元を良く見てください。 かつがはいているのは
地下足袋です。 ダッサ〜イ!けど これが 登山には GOOD!なそうです。
登山道に入った頃の写真です。
五合目までは 登山道に 木が多い茂ってます。
見ていただいてわかるかとは思いますが とても
人を抜くことは出来ません。
人の列が延々と続いています。
今回の 最大の目標は 時間内完走だからいいけど・・
これでは競争にならないね。
給水所での風景・・・。
人が一杯で 水の飲むのも順番待ち状態です。
2000人程の人間が一度にスタートし
だんだんと狭くなる 登山道に向うわけですから
だんだんと人も密になってくるわけですね。

延々と続く登り坂・・・ 富士登山競争を 知らない人のために少し説明します。
富士吉田市役所前をスタートとし しばらくは市街地を走ります。 すでに延々と登り坂が
続きます。  コースには 五合目をゴールととする 五合目コースと 山頂をゴールとする 山頂コース
の2つがあり 今回私は 山頂コースに出場しました。
それぞれ 制限時間があり 五合目までは 2時間30分  山頂は 4時間30分以内です。
話を聞くだけだと 自分でも完走できるんじゃない? なんて思うかも知れません。 距離にしたら
たった 21kmしかないのですから・・・ 最初 私もそう思ってました。
この日本一過酷なマラソンに 実際に挑戦するまでは・・・・ 
全体の完走率は 昨年度で 41%だったそうです。 

五合目を通過したときのタイムは 2時間12分くらいだったと思います。 過去のデータからみると
完走最低ラインが 2時間15分だから ギリギリのタイムです。
すでに 足元はくらくら状態で いつリタイアしても おかしくない状態でした・・・・・。
後で分かった事だが 相棒 ”かつ” は2時間20分くらいで通過したそうです。
じつは 今回は 5合目のタイムで15分の時間をハンデとして与えていた。 かつとの差は 10分もないから
これで 勝負には負けた事になる。
つまりは これで私の坊主が 半分 確定してしまったわけである。 
これを阻止するにはもう時間内完走しかない・・・・。

この先はもうろうとした意識の中での戦いで 写真は一枚も撮影されておりません。 
もちろんカメラはもってましたけどね・・・

5合目を過ぎると 一気に急勾配になった。  それに周りには木がなくなり ごつごつとした火山石の上を
走る。 走るというよりは 歩く。 ひたすら なるべく早く歩く。 
6合目を過ぎると もっと急になった。 今度は手も使って よじ登る。 周りの全員がそういった感じです。
まるで 集団で亀を演じているような感じだった・・・。
7合目を過ぎると意識が おかしくなってきた。 なんだか息苦しい。 もう一歩も歩けない・・・
なにがどうなったのか よくわからない・・・。 その時・・
なんと かつが追いついてきた。 追いつかれてしまったのである。  もう一度なんとか引き離そうと
頑張るものの かつもしぶとく 食らいついてくる。  
8合目・・・・ 富士山の8合目は何故 3箇所もあるのか??? 最初に到着した 8合目は なんだったの?
『やっとついた!』 と思わせておいて 実際はもっと上! なんなんやねん。
気力だけで 本当の8合目に到着したのは 検問締め切り 3分前。
どうにか 8合目は時間内で 完走したが・・・・
この後は よく覚えてない・・・。 完全に座り込み しばらく じっと天を あおぐ。
よくみると そこには山頂が見えている。 『あとちょっとなんだ・・・』
そう思ったかどうか 今となっては よく覚えていない。 
ただ 覚えている事は かつが ・・・
    『お前 上いかんのか? ここで リタイアしたら 頭の毛どころか 下の毛まで 剃ったルゾ!』

悔しかった。 自分が情けなかった。 かつをすごいとも思った・・。
かつも相当訓練をしたのだろう・・・。 そして かつは 時間外と言えど 完走という 目的を達成し
私は リタイアという 結果に終ってしまった。

途中リタイアという結果は 自分にとっては 情けない結果です。  しかしこの結果は 自分が手を全く
抜かずに 頑張ったと言えるから 情けないとは思うけど 悔いはないです。
次回・・・ また参戦するつもりです。 そして今度は 完走します。
今回の反省点 は ”富士山とかつを すこしなめていたところ” です。 
次回は なめてはかからない・・・・。

おっと 約束わすれてましたね。・・・ ここです。