1月20日


成田空港へ到着した。今回 私を招待してくれた 中国人夫婦とのご対面である。 
実は その中国の方の奥さん(Hさん)と対面するのは今日が始めてなのです。 思い起こせばちょうど一年前
私の携帯に電話をくれたのが その奥さんの方の Hさんでした。 お声は知るが姿はしらず。
一体どんな方なんだろう・・・??


空港に着き あっちこっちをウロチョロする。 右も左も分からないから。
何とか待ち合わせ場所にたどり着き ご対面です。 挨拶をする。

『こんにちは はじめまして 石黒です。今回は色々お世話になります。よろしくお願いします。』

『いえいえ こちらこそよろしくお願いします。』 

そうだ。 この声だ。聞き覚えがあります。 間違いなくこの人です。(*^^)v


さてさて 搭乗手続き・・・ ここでトラブル

『お客様、荷物の重量が4kgオーバーしています。中身を4kg出せませんか?』

は?・・・確かにチケットには25kgまでと書いてある。 但し 英語で。

『そこまで読んでないよなぁ・・・』

まぁ何とかクリアーし さてさて飛行機へと。 おっと搭乗手続きで手間取ったので時間がない!

『お客様 少し急いでください。私ども係員が案内しますので こちらへどうぞ。』

 おっといきなりVIP待遇だ。
順番待ちもなく乗員優先ゲートから。

係員さんごめんなさい。
次回はもうすこし早く手続きします。<(_ _)>


空港にて・・
そして機体は期待と
一緒に大空へ舞い上がる。
さらば日本よ。

(大袈裟な・・・・)
機内より眺める富士の山

綺麗だった。



4時間35分のフライトです。 はぁ・・・乗り物は退屈で疲れるなぁ・・・。
私は マイカー派で 三重から関東へはほとんど車での移動です。 現地に着いてからの移動が
楽と言うのもひとつの理由ですけどね。

『ふぅ・・・』 

なんだか体がだるくなってきた。 あとになってこの事が中国滞在中の
悲劇(ちょっと大袈裟)の始まりだったのです。


中国本土が見えてきた。  連なる山脈 そして 雪(らしき白い物)もちらちら見える。 



『内陸の気候は寒いのだろうなぁ・・・・』

 無事 着陸です。 
 左の写真 かなりぼけてるように見えるけど
 ちゃんとピントは合ってるのです
 その理由は のちほど・・・
とうとう西安の地に降り立ってしまった。
もう 後戻りは出来ないよな。

って そんな気もないけど。

とにかくすべての始まりです。

期待と不安と・・・・。



出迎えの1BOX車に荷物を積込み 市内へとハイウエイを走らせる。
やたら眼に付くのは どんよりとした景色。
 よく見ると 樹木も何もかもホコリをかぶって真っ白です。

『そっか。 これが本場の黄砂かぁ。』 

と妙に納得。
(上の空港の写真がピンボケに見えるのはその為です。)

それともうひとつ気が付いたものがあった。 植木屋なのでこれはしょうがないだろう。

『やけに鳥の巣がおおいなぁ・・・』

桐の木がやけに目に付く。 しかし・・・
どの木も病気に犯されている。 高速移動している車窓から見たので
最初は鳥の巣かと思った。

写真の樹木は ”桐(キリ)の木”です。 
枝が密集している所があるのが 分かりますか? 
そこが病患部です。


●天狗巣(テングス)病
 ”テングの巣に似ている事からこの名前が
 ある”
 と、どこやらの本に書いてあった気がするが
 しかし そもそも天狗の巣とは誰が見たのや!
 と私は言いたい。
 
 身近なものでは ソメイヨシノがよくこの病気になる。
 4月の花の季節にその病患部だけは花が咲かない
 ので よくわかる・・・・かな?
ちと ウンチク・・・・枝の一箇所からの分岐が異常に多くなり 鳥の巣のようになる。
            被害部はやがて枯れ死する。 病原菌により発病する。
            (キリの場合はファイプラズマといい クサギカメムシを媒介として蔓延する)



さらに・・・眼に付いたものがある。 
ホコリが多く 町全体が白くなっているのは先ほど説明しました。

その掃除役なんだろうけど・・・


『高速道路の車道まで ほうきで掃かなくてもいいだろう!』

日当をイクラもらってるのか知らないけど
車にひかれたら一瞬で終わりよ。
日本じゃ考えられないよ。
この人達のすぐ脇を車は高速ですり抜ける。 こっちが冷や汗ものだよ。



1時間ほど走った所で 市街地に入った。 
長安の都として3000年の歴史があるこの街を取り囲む 城壁は今でも 昔の都を静かに物語っている。
日本の片田舎から 無知のままこんなところまで 勢いだけで
飛び出した私には 見るものはすべて新鮮で また壮大だった。
ただ・・・圧倒された


しかし・・・ その気分に酔いしれているのはほんの一瞬だった。
次の瞬間には 手に汗を書いていたのだ。 それはなぜか・・・・

それは交通事情にある。 市街地に入り人も車も当然 多くなる。 

車道を走るのは車だけ・・・・なんて日本の常識は
全く通用しない。
人が自転車が・・・そして車までもが
我が道を!とばかりに乱れ走っている。
3枚の写真は走る車より撮影したものだが・・・
こんな小さな子供までも・・・
親は何を考えているのだろう・・・?
車も車だ。 やたらとクラクションを鳴らし
パッシングを繰り返す。 ウインカーなんて
出しもしない。 すきあらば 追い越す。
よく事故にならないよなぁ・・・
とても私にゃ 運転できんよ。


ようやくホテルに到着です。 ここが私の宿泊したホテルです。 
記念にパシャ!


両サイドに見える赤い飾りはもうすぐ正月を迎える(2/1) 中国の飾りです。


おっと すぐにしなければ行けない事がある。
それはここです。

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一日目の夜を迎えた。 私を招待してくれた人の家族と一緒に食事を
しよう!との事です。 もちろん GO!ですよね。(*^^)v

最初の夜の食事会です。
やっぱり円形のテーブルですね。
中央にはターンテーブル
日本でもよく見る光景です

実は最初に乾杯をしたときの事。 食前酒(!?)というのか
最初に注がれたお酒は 日本のオチョコよりもっと小さい陶器のウツワだった。

Sさんが 
『これは中国のお酒です。 さぁ乾杯しましょう!』
(Sさんとは私を中国へ招待してくれた人です)

ここである言葉を思い出した。 日本を出る前に私の人間性を良く知る
旅行会社の友人からの忠告の言葉だった。


『あのね石黒さん。中国の乾杯は日本の乾杯とは意味が違って
杯の中身を空にすると言う意味だからね。 乾杯と言ったら全部飲まないと失礼に当たるのね。
だから 飲めないのなら最初から言っては駄目よ。間違っても乾杯なんて言ったら駄目よ!
 あなたの性格で 乾杯!なんていい続けてたら絶対に倒れるよ。 中国のお酒は日本とは違うからね!』

そこで私は Sさんにはっきり聞いてみる事に・・・

『あの〜乾杯って・・・』

『いやいや 気にしなくていいですよ。確かにそういう場合もありますが 今日は違います。』

実に最初に聞いておいてよかったのです。 最初に出てきたお酒のアルコール度数・・・
一体 どれだけと思いますか? 
なんと・・・65%です。 

飲めるかい! と 思ったけどなんとか一口・・・喉が一瞬にして焼けてしまいましたとさ。ふ〜。

次の瞬間・・・私は小声で・・・

『すみません。ピィジュゥ(ビール)ください・・・』 と話しかけていた。(-_-;)


ぼんやりと輝く灯り
初日の夜だ

おやすみなさい。

おっと! わすれちゃイケナイ!
インターネットカフェへ行かなきゃ!

24時間営業らしい
入った時は人は誰も居なくて
閑散としていた・・・
と思ったら2階もあり
ほぼ満員だった。
見覚えのあるアルファベット4文字
しかし通信速度は
そんなに早くはなかった

こうして初日の夜は終わった。


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