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 世界遺産登録地 ’白川郷’ (岐阜県) のナラ枯れ

 ■ 白川郷 散策
 8月9日 子供が世界遺産登録地の 『白川郷を見たい!』 ・・・と言う事で旅行を計画した。
 自分にとってはもう何度目の白川郷だろうか!? 初めて訪れたのは
 平成4年の事で 当時は高速道路も開通しておらず 延々と下道を走らせ 現地へ行くことすら大変な
 場所だった。 しかし 今となっては昨年 東海北陸道も富山県まで開通し ’世界遺産白川郷’は 日帰りのコース
 となった。 

 ■ 東海北陸道を北上すると・・・・
 なにはともあれ 東海北陸道を北上させる。荘川を過ぎた辺りで山の異変に気がつく。
なにやら樹木が枯れて 山の所々が 赤く見える。 
 『松枯れか? ナラ枯れか?』
すこし判り難いが山の所々が 
赤茶色く変色しているのがお分かりだろうか?? 
岐阜はすでに 
’ナラ枯れ’ 
と呼ばれる 樹木の病気が蔓延している地域です。 

 『多分そうだろうな・・・ 』 と思いながら 車を走らせた。
 白川郷へ到着した。 
合掌造りと田園風景の のどかな風景
・・・だったはずなのだが・・・・
背景の山の樹が枯れている。 しかも何本も。  
兎に角 現状を把握しようと 樹の近くまで行ってみた。


 ■ やっぱりナラ枯れ。
 近くまで行ってみた。 枯れている樹はミズナラである事を確認。 ・・・そして何より 幹に穿孔された
カシノナガキクイムシの アタック跡を多数確認した。 この時点で 
’ナラ枯れ’であると断定した。
岐阜県で カシノナガキクイムシによる 樹木の大量枯損が蔓延している事は 知っていた。
しかし こんな観光地で しかも世界遺産に登録された場所で この状況とは・・・・・
 この枯れは まだまだ広がるだろう・・・

 ■ みやげ物屋で写真を一枚 発見。
 その写真には 白川郷の秋の風景が映し出されていた。 『数年後この写真は撮影できるのだろうか?』
そう考えたら どうしても同じ場所へ行きたくなり 探しまくった。  ・・・・ そして発見! 
 すでに一部 枯れが出ているが まだ今年の紅葉は拝めそう・・・・ しかし後 数年経ったら
 一体 どんな秋の景色になるのだろうか・・・・・
 
 ■ 白川郷の思い出。
 平成4年 白川郷を訪れた頃は デジタルカメラはまだ35万画素も無く しかもかなり高価な物で 手が出なかった記憶
 がある。 当時の写真データは・・・アルバムをひっくり返してみたが 出てこなかった。
 
 神田家:大きさは白川郷の中では4番目(確か・・・)で さほど大きな物では無いが 何を言っても耐震構造はNO1である。
 実際に見ていただきたいのであるが 梁に使われている樹(スギだったと思うが・・・・) 25mの1本の樹をそのまま使用している。 またアテ材と呼ばれる
 曲がった部分をも 上手く使い より強度を増しているとか。 合掌造りの完成度 No1住宅なり。

その他 写真ライブラリー
※これらの写真は今までに撮影した物を含んでいます。

世界遺産登録 ’白川郷・五箇山の合掌造り集落’ ののどかな風景がいつまでも続きますように。
今 三重県に 同じ病気が蔓延しようとしています。 この病気の対応のキーワードは 
’初期’

はっきり言って ここまで蔓延してからではどうしようも無いだろう。  
三重県がこんな事にならないように 今 私と仲間が その調査に乗り出ています。 
今月 22日に 調査を予定しています。  
『被害に気がついてからでは遅い! やるなら今なのだ!』

そう思って ナラ枯れ被害を食い止めようと 頑張ってます。 




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