公園めぐり。 5箇所を診断。
 ■ 1月17日 公園5箇所診断。
今回はちょっとハードです。 5箇所の公園を1日で回ります。 一件目。

 ■ 津球場公園
大きくなりすぎた樹木。 さてさて、どうしたものか。

大きくなりすぎたキョウチクトウ。 株元より更新を図るよう指導。

電線にかかるニセアカシア。 過去にも切られた痕が。

総合的な診断を下す先輩樹木医。 今回は公園の剪定指導の話でした。

 ■ 観音公園
落葉樹の公園で開けたイメージ! なんだかいいですね。

 しかし、若干の問題も。

 混みすぎている所や、
 隣接する民家に張り出している枝。
こちらも先輩樹木医が丁寧に剪定と管理の指導。

 ■ 川田公園
なにやら公園のすぐ隣に地蔵さんがある。 タブノキが目の前にあり、しかも車の通行の邪魔になっている。

なんとまぁ、根元まで舗装。 多分、お地蔵さんのカラミで伐採されずに残っているのでしょうが、それならこんなに根元まで舗装しなくても・・・・と思う。(+o+)

公園は・・・ちょっと荒れている。 数年ほどなんの管理もされていないようす。 ちょっと困った公園です。

あら、これは珍しい(!?) スダジのてんぐ巣病です。
極めつけは、公園の中に誰かが造ったと思われる畑がある。  ちょっと無法地帯化か?
これ以上のコメントは避けよう・・・・・。

 
 ■ 観音寺自然公園
やっとこさ、私の出番です。 観音寺自然公園にやってきました。 さてさて、診断の依頼内容は???
(一番右の緑ジャンパーが私)

 なるほど・・・・・
この大きく成長した樹木(スダジイ)が、日陰をつくり、その北側の住人さんから、
『日当たりが悪い!』という、苦情が入ったようです。 ・・・・そういう事なら、切るしかないわな。(^_^.)


 ■ 本城山青少年公園
さて、本日最終の診断場所です。 ここの担当も私がやらせて頂きました。 さてさて、依頼の内容は!?
 小高い位置に展望台があります。
 なんでも、この展望台からの眺めが悪いらしい。
 どういう事なんだろうか??
 登ってみる。


なるほど、そういう事か。  樹木の生長に伴い、海への眺望が悪くなっている。 しかも目の前には、’メタセコイヤが’。
この『本城山青少年公園』は、NHKの大河ドラマ、’江’に出てくる、浅井3姉妹のゆかりの地である。(そういう説が有力)

NHKで放送されたからでしょう。 新しい看板か設置されていました。
観光三重のHPには、 展望台や東屋(あずまや)から伊勢湾を一望でき、晴れた日には知多半島や鈴鹿山脈を見渡せます。』と、記載されているが・・・・確かにこれでは見えない。 一般から『見えないー!』 というクレームが入ったらしい。

ん・・・・今日のボクの担当は、クレームばかりだなぁ。  
眺望をさえぎるのは、主にマツ。 マツは下手に切れないから、透かす剪定に留めるように書いた。 目の前のメタセコイヤは
悪いけど、最初からこんなところへ植えること自体が間違い。 そういう事と対処方法を記載。


終了後、資料館に立ち寄った。 なんでもこの本城山に古くからあった大きなマツの名残らしい。
文献によると、このマツの下で、浅井3姉妹が、海風にあたり涼をとったらしい。  ・・・・ここで疑問が!?
樹齢が350年で、1964年に枯れたとある。 つまり、1614年に誕生した事になる。  ・・・・だとすると・・・・
このマツは、何マツだ?  日本のクロマツ(二葉松)にしては、球果が大きすぎる。 この時代に外国のマツがあったのだろうか・・・・?  この文献はかなりあやしいとにらんだ。

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