樹木内部精密診断機械 ’ドクターウッズ’
 ■4月7日
一通のメールが届いた。 差出人はJFEシビル鰍ウんで、 内容はというと 『機器の実演やります!』 
という事だった。 なんの実演?
 『樹木内部腐朽精密診断機器』 つまりは 前回のピカスに続いてまた、
樹木の内部を非破壊にて診断する実演を、見学するチャンスを得たのだ。 
ボクはすぐさま、三重県樹木医会全体に連絡をとり、デモンストレーションまでの手配をした。

上の写真がドクターウッズ(以下、DW)本体です。 DWについてすこし説明します。
基本的に、DWもピカスも音響波を使います。 樹木の幹の周囲に16個のセンサーを取り付け、一つのセンサーから音を出すと、他の15個のセンサーでその音を拾い、伝わる音の時間差で内部の状態を調べるわけです。 
上図を参照してください。 樹木の内部に腐朽や空洞があると、そこは音が迂回するために遅く伝わります。
その音の差を読みとり、樹木の内部がどうなっているのかを調べる仕組みです。

こんなふうにネジクギで穴を開けるので、完全な非破壊ではありません。

 ■そういう事なら、実際に街路樹診断!
診断対象に選んだケヤキ。 一見しただけでは根元部分は健全に見えます。 さてさて、内部はどうなっているのでしょう?
県に許可を取り、実際に診断してみました。
・・・ところ・・・・こんな数値がでました。
これは、樹木内部の材木の堅さを単純に色分けしたものです。 赤い部分が、非常に柔らかい〜空洞です。 逆に黒い部分は、材がしっかりと堅い事を意味しています。 

樹木倒木判定度:腐朽率(中の腐っている度合い) 63.9% E判定  


さて、あなたはこの数字をどう判断しますか?
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